大人なら、クライアントに提示する企画書やマニュアルなどの資料を作成する機会は少なくないかとは思いますが、どんな手順で作ってますか?もしかしてド頭から行き当たりばったりで書き始めてないですか?
そんなことしたら、途中迷ったり悩んだり行き止まりにならないですか?
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何はなくともまずは全体像
たとえば小説や映画なんかであれば見てる方はどこへいくかわからない楽しみがありますが、作る方はスタートから結末まですべて綿密に計算して作りますよね。
ちなみに映画製作時、シーン別に時間と予算の効率よく撮れるように組まれたスケジュール表をBreakdown Boardというそうな。これマメ(無駄)知識な。
というあれで、同様に我々も作り手側に回った際には、はじめに全体を俯瞰して組み立てる必要があります。
そうすると細かい箇所は思いついた順に書き散らかすことができます。
だって最初に全体の図ができていれば、あとは整理すればいいだけじゃないですか。コピーとカットとペーストを駆使すればいいじゃないですか。
そんな風に概要をリスト化して全体の流れを最初に作るときに大活躍するのがアウトライナーです。なおOutline(アウトライン)とは概要のこと。
アウトライナーとは
アウトライナーってやつは、脳の中に散らばった思いつきの断片を文字にして整理するためのものです。
アイディア次第でタスク管理とか日記とかいろいろ使えるみたいですが、ここでは『箇条書きの階層構造』を作成するための道具として定義します。
若干気取った言い方しましたが、要は目次を作るもの、と考えていただければ。
WorkFlowyは無料で使えるよ
というわけで今回、私が推すのはクラウドの無料サービス WorkFlowy です。
華麗に箇条書きによる目次が作れ、書類全体の設計図が組みあがるんです。
こんな感じです。嘘ですけど目を細めれば文字を読めます。メールアドレスとパスワードという、こなれた手順を踏むだけで使えます、これはホントです。
有名なテンプレート、QUESTの法則とPASONAの法則
そこにどういう内容を入れていけばいいのか。例えばチラシなんかの場合はQUESTやPASONAといった人間心理の流れに沿った購買を促す法則を当てはめればいいだけ。
「だけ」っていうほど簡単じゃないですけど、やっぱり初心者が卵焼きを作るときは卵焼き器があった方が仕上がりは楽でキレイじゃないでしょうか。
なおQUESTというのは
- Qualify→宣言する
- Understand→理解を示す
- Educate→教育する
- Stimulate→興奮させる
- Transition→行動を促す
PASONAは
- Problem→問題を提起
- Agitation→問題を煽る
- Solution→解決策を提案
- Narrow down→限定、緊急性
- Action→行動
手元にセールスレターなんかあったら、あるいは縦長のランディングページなんかあったら当てはめて見比べてみてください。この法則、ホントによく使われてますから。
チラシなどは、もちろん言葉の使い方でも効果は変わるでしょうけど、骨さえしっかりしてれば着せ替えは簡易じゃないすか。
もう真っ白な紙を前にして頭抱えるようなことはありませんよ。


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