ちょっと前、ワードプレシスト界隈でブログが真っ白になるというプチ騒ぎが起こっていました。
原因はプラグインのバージョンアップ。
サイトの画面が表示されなくなって焦る気持ちはわかりますが、落ち着いて笑顔で対応すれば大丈夫です。
この記事の目次 - Contents -
事例その1:EWWW Image Optimizer
今回は、自動で画像のサイズを圧縮してデータの通信量を減らし、ページの表示を高速化してくれるEWWW Image Optimizerというプラグインの仕業でした。
ただし私、自分のサイトの「プラグインを更新」をする前に噂を先に聞いてたので、このプラグインの更新がヤバイことは知ってました。
これも日頃から、その手の情報を発信するブログやTwitterやメルマガなんかを購読している、私の素晴らしい心がけから来るものです。
日々の地道な習慣が、いざなんて時に身を守るのです。
事例その2:WassUp
そんな自画自賛も、浮かれてると簡単に足をすくわれます。
この間、うっかり〈WassUp〉というプラグインを更新しました。
したっけ、一気に自分のブログのすべてが見られなくなりました。
"Wassup?" て言葉は、英語の、ちょいくだけた友人同士で交わすスラング的な挨拶で、「よお、何やってんの?」みたいな感じの "What's up?" をさらに口語っぽく表現したものです。
という意味もありますけども、ワードプレスプラグインの〈WassUp〉はアクセス解析プログラムです。
エラーが出て軽く腹もたったので、「解析ならGoogle Analyticsがあるし、WassUpはもう要らない」と決心しました。
こういうエラーの際の復活の手順
沈着に、FTPに接続します。
自分の借りてるサーバーに置いてあるファイルを調べるのです。
[wp-content]⇒[plugins]の中に、自分の入れたプラグインが入っています。
そのプラグインの一覧を見て、更新の日付が最新のものを怪しみます。
それらプラグインのフォルダの名前を順番に変更して、原因になっているプラグインを探っていきます。
名前を変更するのは、一時停止状態にするためです。違う名前に変更すれば、そのプラグインを読み込まなくなるので。
下の例では#を使ってますが、使える文字・記号ならなんでもいいです。要は名前が変われば。
原因になっているプラグインが見つかったら、
- 削除するか
- 以前のバージョンをインストールしなおすか
すれば、
ブログは元通りになります。
何でこのようなエラーが起こってしまうのか?
エラーの原因はだいたい以下の3つ
- 新しく入れた、もしくはバージョンの更新をしたプラグインと、他のプラグインがコンフリクト(衝突)を起こした
- 新しく入れた、もしくはバージョンの更新をしたプラグインによる、ワードプレスの動作ファイルの妨害
2つだった。
開発者の方も当然、公開する前に、できる限りテストはしているんです。
しかしパソコンはパーソナルコンピュータの略であり、パーソナルってことは、個々人によって入れてるソフトやらでカスタマイズされており、そのマシンは一人ひとり人間の顔並に違っています。
同様に、ワードプレスも基本のシステムにカスタマイズを加えて一人ひとり違うものになっています。
何万何十万何百万かわからないけど、複雑化したそれらに全部完璧に問題ないような対応をしろってのが無理ってもんです。可哀想です。
ほとんどが無料なんですから、そこは使う側の管理が最も大切だと思います。
その程度のリスクはユーザーが背負いましょう。無料なんですから。
最後にまとめ:エラー時の対処法の基本
とにかく、直前に何をしたか思い出すことです。
ほぼ間違いなく、おかしくなったその直前にやった自分の行動が原因になっています。
機械なんて、対人間の対応、つまり人の心なんかよりも、ずっと論理的で、原因はわかりやすいんですから、きちんと冷静に調査すれば治療は難しいもんじゃないですよ。


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