実績がない…と自分で悩んでる分には問題ないですね。自分は自分のお客さんにならないですからね。
でもそれ見込み客に言われると焦りますね。おろおろして僕の兄ちゃん中学生だぞ、などと虚勢を張りたくもなりますよね。
しかし逆から考えると仕方ない面も見えます。
誰だってクルマを初めて運転する人の助手席に乗れば筋肉は緊張するし、初めて料理した人が作ったものを食う場合ドキドキが止まらないでしょう。
何事も、こなれた人への信頼感は圧倒的なのです。ヒトの本能として。
それでも、そこを突破しなければ先へは行けないんです。以下はその突破法のひとつ。
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実績がなくても、名将になることは可能だという実例
一点のくもりもない真実があります。
それは、ゴルゴ13もジョン・ゴッティも、産まれたときはすっぽんぽんだったということ。
すなわち、誰もが皆その後に長い年月をかけて『はじめて』をいっぱい経験して威厳を身に着けていくのです。
なので、どんなベテランでも誰もが『はじめて』を100%通過しています。
って、こんな話では何の励みにもなりませんね。じゃあ具体的に励みになる話をしますとね。
部員11人しかいなかった池田高校を甲子園へ導き、優勝3回、準優勝2回の実績をあげ池田町名誉町民第1号ともなった、あの名将 蔦文也監督のプロ選手としての生活はわずか1年。
そして1970年代、ピート・ローズ、ジョージ・フォスター、ケングリフィー・シニアらを擁するシンシナティ・レッズを率いたこちらも名将スパーキー・アンダーソン監督も、選手としてのメジャー在籍は1年でした。
実績がなくても、名将になることは可能なのです。
なおこの話、いろんなところでしていますが、たくさんの方から「ふ〜ん…」という感想を頂いています。
多数決が正義だとでもいうのか?
ところで、世の中は『多数派の意見』が強い力を持っています。
なんか決めるとき、多数決が総意として採用されます。
でも多数派が結果おかしな方向に導いていく例は政治の世界を筆頭にいくらでもある。
そんなとき、多数決に流されることなく少数派の意見を通すにはどうするか?
マイノリティ・インフルエンス/少数派の影響
社会心理学でいうMinority influence(マイノリティ・インフルエンス/少数派の影響)ってやつを利用します。
その方法は2つ。
1つはHollander’s model(ホランダーズ・モデル)という、実績にまみれた偉い人の意見が多数派に影響を及ぼすというもの。
で、もう一つがMoscovici’s model(モスコヴィチズ・モデル)。
これは大して実績もない少数派が多数派に影響を与える方法。
え?実績もないのに力持てるの?どうやるの?
とお思いでしょう。
それは、もちろんお金を握らすのです。
というのはもちろん冗談で「同じ意見を何度も繰り返し言い続ける」のです。
「何度も言ってる」とは何回以上のことか
「もう何度も言ってるのに」と言いつつ、ほとんどの人は2〜3回しか言いません。
逆に言うと、ほとんどの人は2〜3回しか言わないのに「もう何度も言ってる」と言うのです。
ここで逆に言う必要がなくても、何度意見が却下されても、しつこいと言われても、ストーカーかと言われても、考えを語り続けるのです。
考えというか信念ですか。
信念が強くなれば語気があがります。語気があがれば気分が高揚します。気分が高揚すれば伝わるまで凹まなくなります。
伝わるまで凹まないを続けていると、多数派はその繰り返される言葉に影響され始めるのです。
なので、実績がない場合の最高の解決法は「繰り返し言い続けること」です。
多くの場合は相手が飽きる前に自分が飽きちゃいますので、先に自分が飽きないようにちょっと言い方を変えたりすればOK。
勉強、というより調査の大切さ
あとは意見の強度を高めるために、とにかく勉強する必要がある。
いや勉強というより、調査ですね。
疑問に対する徹底リサーチが自身の自信につながります。
そのために最大限時間を使いましょう。
移動時間やうんこの時間も大切にしましょう。
風呂だって何年入らなくても死にはしないのですからね。


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