日頃から、ビジネス書めくったりネットに触れてて、自分から情報をあさってる人。
そんな人たちなら「今さらかよ」ってレベルでみんな知ってることなんですけど。
販売促進の段階には、超絶大ざっぱに分けると
- すぐ買ってもらう
- 時間が経ってから買ってもらう
の、2つがあります。
要するに
- 既に世間で有名、もしくは一度買ったことがあってその商品やサービスに対し迷いがない(すぐ買う)
- 時間かけて接触して信用と親しみを熱く抱いてもらってから(時間経ってから買う)
てことですね。
この記事の目次 - Contents -
チャラいタイプと誠実なタイプ
一概に言いきることはできませんが、傾向としては。
DMやセールスレターなんかは「すぐ買ってもらう」ことを目的としています。
手が早いタイプです。チャラいです。
対して、SNSやブログなどのネットのメディアは、時間をかけてお客さんとの関係性を作っていきます。
誠実なタイプです。
有名ブランドも最初は無名だった
でもですよ。
『即買い』するような、売り手と買い手が既に信頼ができあがっている関係だとしても、そこに至るまではやはり時間かけて関係性を築いてきてるはずなんですよね。
「日本人はドーナツ食わない」と言われつつミスタードーナツが日本で事業開始したのが1971年。
夜の7時8時になれば家族団らんでテレビの前にいるのが日常だった日本でセブンイレブンの一号店がオープンしたのが1974年。
いずれも少しずつ年月をかけて信用され広まってきたのです。
同様に、いま名を知られてないんだったら、時間かけて少しずつ信用と親しみを獲得していかなきゃ。
発信の側でも相手を主語に
親しみってのは共感ですよ。
共感てのは相手を主語にして話を聞くことですよ。
相手の疑問や質問なんかを先回りして回答することですよ。
あるいは必ず興味持ちそうな内容を、売り込み抜きにして語ることですよ。
こっちとしてはあったりまえの話が相手からすればものすごいトリビアであり、価値のあるものである可能性が高かったりするんですよ。
「自分語り」はモテない男の特徴
なのに「情報発信をしよう」と言うと、みんなすかさず宣伝に走ります。
- 「何月何日に誰が来てこんなイベントやります」
- 「今月からこんなメニューはじめました!」
てね。
でもこれは情報発信じゃなくて告知。
飲み屋で過去の栄光を語るおっさんと一緒。
相手の回答は、「で?」です。
小さいエピソードを積み重ねよう
だから。例えばよ?
旅館だったとしたら
- 女将さんの修行時代の失敗談
- 接客中になにげなく受けた質問
- 料理長の、お客さんには気付かれないけど大切なこだわり
- 日々起こる小さな事件
- お客さんからの嬉しい手紙
等々。こんな内容だったら読み手も興味あるんじゃ?
親しみと共感と信頼をうむような人間ドラマは、きちんと拾えば現実世界でも日々必ず起こってるはずでしょう。
関係性なんてそんなことの積み重ねだと思うわけですよ。
そんな関係性ができた後に、相手からぜひ知らせてくれとなっていくんです。
宣伝はその次っすよ。
だけど…
こういう話って本当に伝えたい相手のところには、なかなか届かないんですよねえ。


最新記事 by 高橋 としあき (全て見る)
- 実店舗や自営業者の電子決済導入は損か得か? - 10/30/2017
- アイキャッチ画像の文字組みにも、ちょっとだけこだわってみる。 - 08/24/2017
- Web上で「他者と差別化する」ための、競合調査の手順 - 08/15/2017