Webマーケティングのコンサルタントは、異口同音に「差別化が重要」と唱えています。
この、差別化戦略てのは米国の経営学者マイケル・ポーターさんの提唱したあれからの流れかと思いますが、これって個人のWeb(ブログ)にどんくらい当てはまるのでしょう。
この方の著書は、とにかく "Competitive" とか "Competition" とか競争を意識させる単語を使ったタイトルばかりで、争いごとを好まない私のような人種には胸が痛くなる言葉を多用してます。
「競争を避け差別化じゃなくて独自化を目指せ」なんていう方もいるようですけど、この際どの単語を使うのかってことに関しては、とりあえずどっちでもいいです。
この記事の目次 - Contents -
差別化する理由
そもそも差別化というのは。
日用品や家電など、新製品としてチヤホヤされていた時代はいいけれども、後に各社が揃いも揃って似たものを売りだしたら…。
消費者にとって、どれ買っても商品として大差がないなんてことになると、結果少しでも安いものが選ばれるようになります。
価格でしか比べようがなくなるのです。
ひと昔前の牛丼チェーン間戦争がいい例です。
牛丼とマルコメのコンビは今どうしてるのでしょう。
そこでマイケル・ポーターさんがした、
そういった価格競争におちいるのを避けるために、個々の違いをきちんと消費者に打ち出そうぜという提唱
それが差別化戦略ってやつなんですよね。
で、これブログにも必要?
扇風機売り場にずらーっと並んでる扇風機なんかと違って、ブログは閲覧者の方から意思を持って検索やSNSやRSSから選んだうえで訪問しますよね。
選ぶ基準は、提供しているノウハウが参考になるモノであるというのは前提として、後は考え方だったり趣味嗜好だったり住んでいるところだったりではないでしょうか。
人の好悪なんてそんなものだったりしないですか。
だから躍起になってこちらが他との違いをアピールしなくても、選ぶ側がきちんと見定めて見出してくれるんではないでしょうか。
ブログ改善のためのリサーチのレシピ
とはいいつつ、自社サービスの改良改善は日々行わなければなりません。
まずは他者の手法を学ぶためにリサーチをします。
STEP1: まずシークレットモードでウィンドウを開く
なぜシークレットモード(プライベートブラウジングモード)にするかというと、今までの自分の検索履歴や位置情報などの余計なフィルタがかかるのを避けるためです。
グーグル・クロームの場合
[ファイル]メニューから[新規シークレット ウィンドウ]を開く。
サファリの場合
[ファイル]メニューから[新規プライベートウィンドウ]を開く。
エッジの場合
右上の[…]から[新しいIn Privateウィンドウ]を開く。
STEP2: 同業でモデリングできそうな人を5人くらい抽出する
基準は
- 自分と提供してるサービスが類似
- 「あ、ここの部分は真似出来そう(盗めそう)」
- メルマガを発行してる
- なんでかわかんないけど親しみがわく
など。
STEP3: あとはひたすら真似していく
いいところ
サイトのタイトル、プロフ写真、レイアウト、画像の使い方、「これいいな」と思ったらすぐにやってみます。毎日どこか手を加えていきます。
ただ「参考になりました」というだけで終了し何もしないのは超絶に愚です。
足りないところ
「あーここもうちょっと詳しく書いてくれたらな」とか「いやこれは違うだろ明らかに」というところが見つかれば、自分が補うつもりで自分のコンテンツに反映させます。
そうすることで、ネット上のコンテンツ界全体の知力が上がります。
まとめ
なんか結果的に差別化戦略っぽくなっちゃってますけどね。でも
絶対的基準で自分のサイトをよくするために他を参考にすることにより、自然と差別化がなされる
という、そんな結論。
余談ですけど、検索のスキルは毎日疑問に思ってることをGoogleに尋ね続けることで磨かれます。
「あの映画の悪役の俳優はなんて人なんだろう」とか「カレーのバリエーションなんかないかな」とか「ギニア=ビサウの首都はどこだっけ」とか、そんなことの繰り返しです。


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