ブツブツとひとりごとをつぶやきながらゲームをし、その状況を音声も含めて録画したものを動画共有サイトに投稿する。いわゆる実況プレイというコンテンツがあります。
ニコニコ動画やYouTubeをほじれば大量に出てきます。
基本、私はハードも持ってないしスマホゲームだってDLしたことないんですけど、ついについつい観てしまうシリーズが現れました。
chan taiさんという方がアップされているパワプロ2016 乃木坂46でペナント実況プレイという動画です。
「また乃木坂か関係ねえや」なんて、薄い認識でいると損をします。
そこには汎用性の高いコンテンツ構築の秘密が地味ながら隠されていたからです。ここに、なぜ釣られるのかを簡単に、しかし論理的に分析してみます。
この記事の目次 - Contents -
斬新な組み合わせ
斬新な組み合わせは、NEWS的な意味で人の興味をひきます。
古くはロイズのポテトチップチョコレートにうなぎパイ。最近ではフライドポテトそば。ピーター・ドラッガーと野球部女子マネージャー。あるいはヤクザの親分とウォシュレット。
乃木坂×ソフトボール(べマーズ)はあっても、乃木坂×野球はなかったのです。アイドルがドラマで役を演じるよりもゲームのキャラになって野球をプレイする方が、過去をみても例は少なく鮮度が高いです。
キーワードはイライラ
初期の頃の24 -TWENTY FOUR-における、主人公ジャックの娘キム・バウアーを思い出してみてください。彼女の、対テロ対策の任務を遂行する視聴者と父親のジャックに対する強烈な足手まといに、思い出すだけでイライラしてきますよね。
Prison Breakのマイケル・スコフィールドを思い出してください。詰めの甘さにイライラしましたよね。とてもIQが200あるようには見えませんでしたよね。
このように連続ドラマに入り込む原因は、観ててイライラすることなんです。止まらないドラマは大抵、登場人物が視聴者をイライラさせてきます。
このパワプロ2016 乃木坂46でペナント実況プレイも、chan taiさんの采配や守備や走塁や打撃のミスにヤキモキさせられます。
成長ストーリー
ペナントレースは成長ストーリーです。チームが、選手が成長していく様子を見守り、結末が気になるわけです。
それを実在のアイドルグループに照らし合わせ感情移入してしまうのです。
願わくば、安定のクローザー山崎さん、先発ローテ入り候補の新内さん、以外にも2期生の活躍を期待したいところです。
最後に
どんなものでもこじつければ学べることがあります。
厳密に言えばゲーム動画も映画と同様の版元に著作権があるようですね。ただテレビ番組などと違い著作権所有者が広い心で宣伝と解釈してくださっている例が多いとのこと。感謝。
なお、やはり時間が惜しいので2倍速とスキップで動きのある場面のみ再生しています。ネット動画ではこんな見方もできるのです。


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