いわゆるオールディーズとそれ以降から続く現代ロックの境目は1966年のジミ・ヘンドリックスの登場にあるので、後半は普通に聴きやすいと思うんですけど。Revolver以降あたり。ただ自分も含めた後追いの世代としては、録音技術の古さがネックとなり入り込めない人もいるかもしれない。
そんなとき、逸話や解説なんかを手がかりに触れていくのはいいやり方じゃないでしょうか。例えばビジネス的観点から眺めるのも面白いものです。
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1.なぜ恋の歌詞が多かったか
ターゲットをティーンの女の子に絞っていたのでしょうかね。さらにそれぞれの彼女(ジョンはシンシア、ポールはジェーン)に向けて書いた結果がペルソナとして機能したと思われます。あとラジオで聴いた瞬間のわかりやすさを考慮したとの話も聞いたような。後に詞の内容は難解になり、彼らは世に歌詞カードというものを登場させます。
2.なぜ初期のリンゴのハイハットはうるさかったか
メインの層がドライブ中、中音域の強いAMラジオで聴くことを想定して、ジョージ・マーティンが高音のハイハットと低音のキックを強調したらしいです。
3.メディアミックス
テレビ映画雑誌新聞をフル活用します。また音と映像を組み合わせ、楽曲のプロモーション用のVを初めて制作しました。
4.ジャニーズなどのグループにも通じるもの
それまでソロシンガー+バックのバンド、というスタイルが当然だったところにメンバー全員のキャラを立てて4人ともアイドルの扱いで売り出すのは、後のエンタメ業界はかなり影響受けてますね。あとアイドルと笑いの融合も彼らが先駆。
5.その他
ステージ上で、前3人の身長が(偶然だけど)同じくらいだったとか、ポールが下手側に位置することで楽器が放射状になるとか。後付ではあるけどいろいろおもしろい事実がでてくるのがこのグループの面白いところなのです。


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