未来のWeb検索はますます賢くなり、SEO対策なんて言葉は死語になる日が近いうちに来るとは思うけど、とりあえず現時点ではまだまだブログタイトルにはキーワードを意識した方がいいですよねって話。
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Webの形は、『巨大な辞書』から『専門家の先生たち』へ変貌する
Googleのハミングバードアップデートが2013年、3年前でしたか。
それまでのように単語で検索しそこから答えを示してくれたやり方でなく、位置情報や使用言語や過去の閲覧履歴を元に、より人間の意図を理解して表示してくれるようになったあれです。
「おっけー、ぐーぐる」というフレーズがなんとなく不快な、あの一連のCMでもお馴染みの音声検索に象徴されるあれですね。
一行で推移を表すと
<辞書のように単語から探る>→<人に尋ねる>
というイメージです。
[簡単 おいしいパン レシピ]と探すのではなく、より会話に近い感じで「簡単に作れるうまいパン知らない?」という言葉を使うのです。
悲しい結果
ところがだ。
やってみるとこんな結果に。
「美容院以外」つってんだろうが!と、静かに腹が立ちました。
数百万年前から人類が積み上げてきた言語という道具は、まったくもって複雑らしく、なかなかコンピュータは追いついてくれないんですね。実際にみなさん、翻訳ツールの滑稽な結果で実感してるでしょう。
つまりまだ検索エンジンは、辞書の域を超えてないのだろう、と。
現時点ではまだ単語の形を意識したキーワードは必要
とまあ、このとおりこちらの意図を完全に理解してくれるにはまだもう少しかかりそうです。
さらに、検索窓がある限り人は単語をキーワードを打ち続けます。
検索窓がある限り、話し言葉ではなくやっぱり単語を、キーワードを入力するのです。
だからやっぱりまだ、今の段階ではブログのタイトルにはキーワードを意識して取り入れるという仕掛けが欠かせないわけです。
文語と口語、それぞれの特性
日常においてはやはり、キーボードで口語を打ったり口で文語を語るのは少々違和感があります。
となると、単語だけじゃない自然な文脈で質問をするには、やはり「おっけー、ぐーぐる」と口で発する音声検索が理想ですよね。
でも今ひとつこのやり方が主流になれないのは、機械に向かって声を出すということへの気恥ずかしさというかバカバカしさが拭えないというのが大きくないですかね?
対外的には電話で話してるフリをすればいいんですけど、自分の中では「俺いま、機械に向かって話してる」というのは確実について回ります。
Googleのトップ画面をSkypeで会話してる時のような人の顔にしよう
なので、思ったのはいっそのことGoogleのトップ画面には、検索窓ではなく人の顔を出したらどうかと。
実在の人物が画面に映ってたら気持ち的に話しかけやすいんじゃないでしょうか。
そして、世界経済の見通しを画面に映った小学生が答えてくれたり、ブレイク前のイケメン新人俳優の情報をおばあちゃんが教えてくれたり、近代文学の背景をヤンキーやギャルが教えてくれたり、なんかしたら楽しくないでしょうか。
そんなふうに検索のシステムが完全に擬人化され、スターバックスでノートパソコンを前にみんなブツブツつぶやいている。
そんな不気味な光景が当たり前になるような、そんな世界が早く来るといいですね。


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