みんなあれでしょ、デザインてのは生まれつきセンスあるヤツが感覚で作る色や形のことだなんて思ってるでしょ。
違うんです。あれはしっかり理論で説明できるものなんです。
その理論をきちんと勉強し、そのうえに経験を掛け算した人。そんな人のことをデザイナーというんですよ。
まあそんなたった48文字で語れるような方々ではもちろんないけど。
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本来デザインという単語の意味は『設計』とか『立案』とか
なので、ファッションなショーとかでみられる奇抜な服とか、確かにああいうのもデザインというけど、いってしまうけど、ちょっと例外中の例外なんですよ。
むしろあれは、デコレーションなんて言ったほうが近い気がするんだけどいかがか。
よくある話ですけど、日本語に訳したときにニュアンスが曲がった例ですね。Norwegian Wood(ノルウェイ製の家具)をノルウェイの森、と誤訳したようなものですね。
そもそものデザインという単語の意味は『設計』とか『立案』とかそんな感じですからね。
こっちの意味からきちんとイメージして欲しいですね。
デザインとは、利便性や機能性を、言葉でなく形で示すこと
さて。冒頭の言葉を繰り返しますが、デザインてのは、ただ見た目の色形のことではないのです。
なにかというと『利便性や機能性を言葉でなく形で示すこと』。
なので「デザイン重視より機能性重視」なんて言い方、まったくもって意味不明ですよ。
身近で、意識しないんだけどしっかり“デザインされてる”ものの例
だから。
速い速度で移動するクルマの中から運転中にでも行き先や注意事項を確認できる看板。
熱いコーヒーやスープなどが冷めないように、また手をやけどしたりなどしないように設計されたカップ。
そして、見込み客が『注目』し、『興味』を持ち、『欲求』が出て、『購買』に至る導線を持つ、チラシほか広告物。
これですよ。こういうのですよ。
一般人は、作るのは難しいが知識として理解できる
で、その法則ですが。
使いこなすのはそりゃ素人には困難ですけど、ある程度知識として知っているというだけで、制作者と話ができるようになります。
制作者と話ができるようになれば、建設的なアドバイスなども得られ、投資した以上の効果なども期待できるのです。
それほど素人の気まぐれな意見というのは制作者を困らせ、世の経済活動に対し悪影響を及ぼし、ひいては日本沈没の原因にもなっているのです。
誰もがせめてこれだけは知っておきたいデザインの法則
そして法則の中身。基本は整列とコントラスト。
これは、目が迷わないように『合わせること(整列)』と『強弱をつけること(コントラスト)』。
1.タイトルや見出し、本文で使うフォントを統一する
一番プロとアマの差が出るのが、文字にどんだけ気を使えるか、調整できるかだと思います。アマはなるべくいらんことせずにゴシックか明朝かどちらかで統一しておけばいいです。POP体なんか絶対使わないでね。
2.写真や本文などすべての端っこを揃える

端っこを揃える
↑こういう感じ
3.色の基本は、ベース、メイン、アクセントの3色
基本の比率は、ベースカラー70%:メインカラー25%:アクセントカラー5%。この割合が、はずれることなく美しい配色バランスを構成します。
ベースカラー
スペース的には一番広く占める、基本の色。背景などに用いることが多く、その他のメインとアクセントの色を引き立てる、邪魔しない主張しない、自然なポジション。
メインカラー
主役。マクドナルドの赤とかスターバックスの緑とか乃木坂の紫とか。
アクセントカラー
全体の5%なんだけど、色相でメインと真逆の位置のを選ぶことが割と多いので、一番目立つ色。いや少ないから目立つとも言える。閲覧者の目を最も引く。
4.大きさと太さで強弱をつける
タイトルと本文が読まずとも区別がつくってのは非常に大事なこと。多忙な人はざっと見渡して概要をつかみたいので、そんな人にも優しく。
5.丸い図形と四角い図形でメリハリをつける
どっちかが多すぎると胸やけします。やってみればわかります。
6.リストを作り箇条書きにする
要点をまとめる以上に、これも文字の強弱と役割は同様です。
最後に
以上、ごちゃごちゃ書きましたが、すべては伝えたいことを伝えたい人に伝えやすくするために。
とにかく自分の基準での『カッコいい』は外からみたら大抵『カッコ悪い』ので注意しましょう。


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