コピーライターは、書く前のリサーチがものすごく重要なんだと。
何かの本で読みましたが、何の本だったか全然憶えていませんが、どっかで読んだ話を、記憶の限り以下に再現してみます。
ウィスコンシン州ミルウォーキーのとあるビール(あのCM、ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキーのミルウォーキーですブルーワーズの本拠地です)工場を訪れた、コピーライターのナントカさん。
ビールを製造する工程で、きれいな水をどうにかしてああしてこうして(詳細はまったく憶えていません)という製法に非常に驚いた。そしてそれを書くべきだと提言するも、広告主のクライアントであるビール会社側は「そんなのどこの工場でもやってることだよ?書いたってつまんないよ?」と不思議がったとか。
だが結果、その内容を入れ込んだ広告を周知させたそこのビールは爆発的ヒットになりましたとさ。
つまりですよ、一般人(顧客)とプロ(売り手)の間には、技術もさることながら歴然とした知識の差があるわけなんです。そしてプロとして持っている知識という当たり前の事実が、顧客が信頼する理由になり、買う理由になるというわけなんです。
お医者さんをみてごらんなさい。具合の悪い原因を豊富な知識でもって見つけ出し、治療法を提供してくれるでしょう。だから先生と呼ばれ値切られないで治療費を請求できるのです。
同じです。他の業種であっても、意識して先生になってみましょう。顧客を生徒として、いろんなこと教えてあげましょう。いやもちろんエッチな意味ではなくてです。
売り手のプロとしての知識が、顧客の買いたい感情を動かすのですね。
そしてその流れをくむ話が明日へ続く。


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